浮舟短歌

真夜中にいつくしむ雨われを抱く

焼け野原あるじが覚えておらずとも待ち焦がれたる業火ぞいとし

焼け野原あるじが覚えておらずとも待ち焦がれたる業火ぞいとし 「い」を10個書いて「し」で貫くと下がり藤になります。花言葉には「決して離れない」「恋に酔う」など情熱的な言葉が並びます。長谷部らしいですね。長谷部の極破壊ボイスで私は狂ってしまった…

落下する爆弾つらし溢れ梅ひとのいのちぞ軽く散るらむ

落下する爆弾つらし溢れ梅ひとのいのちぞ軽く散るらむ どうして人の命はこんなにも軽く、溢れ梅のように散ってしまうのか。 世界で起こっている戦争に心を痛めています。短歌を久しぶりに詠みました。落下と落花を掛けています。 虐殺をやめろ、戦争をやめろ…

パニック障害の話

「これが自分の人生なのか?」 そう気づいたのが2歳。それからずっと臆病で、焦るとすぐにあたふたしてしまってそれを克服したいと思ってた。強くなりたいと思ってた。だから本をたくさん読んだ。一番つらい部活に入った。海外にもたくさん学会で行って不慣…

大の字に寝っ転がって左から犬寄ってきて犬の字で寝る

大の字に寝っ転がって左から犬寄ってきて犬の字で寝る 寝っ転がってる時に犬が来たら犬文字になってるだろうなって。太の字かもしれない。川の字でなくとも犬の字がある。小犬のこいぬ、面白いです。

コップから溢れた水で生く人魚つついて飽きたわたし出てゆく

コップから溢れた水で生く人魚つついて飽きたわたし出てゆく カイシャでどこまでを言っていいのかやっていいのかわからない。カイシャでの人との距離感を図りかねる。「自分の家の前だけ掃除すると自己中と言われる。人の家の前まで掃除するとその人が何もしてないと…

花束は踏み躙るほど香り立つ選べなかった靴をどけてよ

花束は踏み躙るほど香り立つ選べなかった靴をどけてよ 隣の芝生は青いけど踏み荒らしてはいけないよ。人に優しくいようね。

体調の悪いところを練りかため小さきわれを盥に浸す

体調の悪いところを練りかため小さきわれを盥に浸す 土曜日からおなか下しが続いてて物を食べると1時間くらいお手洗いに籠城しちゃって。痔は悪化するし眠れないから仕事も休んで。でも涼しくて暗い部屋で一日中何もせんで寝てたら良くなってきました。スラ…

冷えピタの海を額にはりつけて眠れぬわたしにうきわを投げる

冷えピタの海を額にはりつけて眠れぬわたしにうきわを投げる 暑いと寝られないよね。🛟

いっしょには逝ってくれないひとが好き手折れば倒る立葵とて

いっしょには逝ってくれないひとが好き手折れば倒る立葵とて 立葵は水を吸い上げる力が弱いから生花には向きません。茎を焼けば少し保つかもしれませんが、あんなにもたくさんの花を咲かせても切ってしまえばすぐ枯れてしまう。そんな立葵のようなかよわい人…

泡風呂のしゃぼんは苦し働けど心もとなき朝靄の舟

泡風呂のしゃぼんは苦し働けど心もとなき朝靄の舟 朝靄の中で泡風呂に浸かっていて、その泡が口に入ってきて苦いと感じるような気持ちで働いています。 善意から気遣ってくれるほど逃げ場がなくなってしまうのです。 なぜ高齢者のバリバリ働いている女性ほど…

月蝕を仰ぎ見ゆ声溢るなば閉ぢた心もひかり漏れなむ

月蝕を仰ぎ見ゆ声溢るなば閉ぢた心もひかり漏れなむ (月蝕を見上げた人たちの声があふれたならば閉じた心にも光が漏れることでしょう。) 月蝕良かったなー

耳鳴りは蝉時雨なり蘇れ海開きから帰りし瞼

耳鳴りは蝉時雨なり蘇れ海開きから帰りし瞼 海から帰ると瞼の裏で波が立っては崩れ、立っては崩れを繰り返すのはどうしてなんだろう。 夏の思い出は今はもういない祖父の家でアルミの風呂桶に浸かり、風呂上がりには果物を用意して海から帰った私をもてなし…

どうやってどこを歩いてきたのかも知らぬくせしてわれを嗤ふな

どうやってどこを歩いてきたのかも知らぬくせしてわれを嗤ふな同僚を友人だと思っていたけど、ずっと陰で私の悪口を上司に言っていたことを知った。悲しいな。

心臓に柄まで通す声太く「ありふれている」われと同じく

心臓に柄まで通す声太く「ありふれている」われと同じく自殺なぞ勝手にさせぬ刃生(じんせい)に寄り添ってくれわがあるじなら薬研藤四郎で二首。薬研はドロップ率がすごく高くて、でも守刀としての力は本当にあって…………とうらぶで詠めたの嬉しいです。

この国で私は見えぬ存在で透明マントに穴空けてみる

この国で私は見えぬ存在で透明マントに穴空けてみる投票してきました。

お忍びでふたり降り立つ池袋ミルキーウェイのパフェが楽しみ

お忍びでふたり降り立つ池袋ミルキーウェイのパフェが楽しみ彦星と織姫がミルキーウェイに来店してたら良いな

星ひとつ金平糖をがりり噛む宇宙は甘い香に満ちてゐる

星ひとつ金平糖をがりり噛む宇宙は甘い香に満ちてゐる七夕②

星々の流るる川に足浸し千年前の思ひ出語る

星々の流るる川に足浸し千年前の思ひ出語る七夕節①

黙々と働く君の眼差しは夜にひらけり梔子の花

黙々と働く君の眼差しは夜にひらけり梔子の花同僚で一首。八重の梔子の花。

水無月や汗の面(おもて)をぬぐうたびやるせなき日に済印を押す

水無月や汗の面(おもて)をぬぐうたびやるせなき日に済印を押す面談疲れた。6月なのに汗だくです

パレットにラブとヘイトを混ぜ合わせ顔に毎日泥塗りたくる

パレットにラブとヘイトを混ぜ合わせ顔に毎日泥塗りたくる最近はメイクが楽しい。同時に着飾れば着飾るほど、人と透明な壁があるような気がしている。

すがりたいたすけてほしいあなたから日焼けした腕差しのべてくれ

すがりたいたすけてほしいあなたから日焼けした腕差しのべてくれいつだって同僚に会いたいと思ってる。踏み込みすぎたから、今くらいがちょうどいいんだろうけど、もっと一緒に悪口言ったり通話したりしたいな…………

山のぼり力なきひと二番目に据えて歩もう取りこぼさずに

山のぼり力なきひと二番目に据えて歩もう取りこぼさずに久しぶりです。インプット期間を経て、やっと短歌に戻ってきました。今まで障害年金の審査受かったり仕事で色々あって全然余裕なくて。今週部署のリーダーなのでこれを意識して仕事したいです。慈雨

感情が溢れ出すのに時差があるかへりみはせじただ空を見ゆ

感情が溢れ出すのに時差があるかへりみはせじただ空を見ゆかへりみはせじ…(後ろを振り返ることはしない)久しぶりに詠めた。歌で気持ちを浄化している。

血と歯垢奪ふデンタルフロスとは知と思考無き自傷の神で

血と歯垢奪ふデンタルフロスとは知と思考無き自傷の神で なぜ夜中に起きてデンタルフロスをしてしまったのか自分でもよくわかりません。デンタルフロスは名前がケンタウロスぽい。デンタルフロスは自分超汚ねえとスッキリ気持ちいいを血を流しながら味わえる…

寄る辺なきこころの葡萄一粒にはりつめてゐるしづけさを噛む

寄る辺なきこころの葡萄一粒にはりつめてゐるしづけさを噛むやっと声が出るようになりました。長かった。8/16からまだかすれていますがやっと声が出て話せるようになりました。そして何ヶ月ぶりに短歌を作ったのでしょう。読んでくださりありがとうございま…

落雷す海へ喉まで浸かってはしびれてわらひあふ波まかせ

落雷す海へ喉まで浸かってはしびれてわらひあふ波まかせ下の句のひらがなで痺れてる感を出せたか…?実際感電する可能性が高いので落雷した海に入るのはやめましょう。昔ボートのエンジン周りを支えて押してたら感電して痺れて笑っちゃいました。(笑い事では…

高速を渡る魚群はひかりをり肌も焦がせぬ通院たゆし

高速を渡る魚群はひかりをり肌も焦がせぬ通院たゆし久しぶりに作歌しました。ずっと家でゲームしてます。三国無双8を買ったので中国を走り回っています。残暑お見舞い申し上げます。

蝋燭が暑さに垂れ下がってゐる蝉がづんづん釈迦像に這う

蝋燭が暑さに垂れ下がってゐる蝉がづんづん釈迦像に這うミーンミンミン!!!!死にたい!!!!やば、通所だる— 慈雨 (@jiujiumagician) 2021年7月20日 湯浴みしてゴミ出しして通所とかむりなのだが— 慈雨 (@jiujiumagician) 2021年7月20日 シャワっただけ…

諦めを口にせれども強く在れ麦茶のポットとともに鳴きたし

諦めを口にせれども強く在れ麦茶のポットとともに鳴きたし字余りで諦めの悪さを出してみる…………今日は初めて八年前からのインドネシアの友達にうつ病であることを話した。彼女はWe could not change people. But let it go.I know you are stronger. And you …