浮舟短歌

真夜中にいつくしむ雨われを抱く

2020-10-26から1日間の記事一覧

まどろみに寄せては返す竹林のさざめきたるや山鳩のホ・ホー

まどろみに寄せては返す竹林のさざめきたるや山鳩のホ・ホー『 竹 』 慈雨 #うたの日 #tanka #短歌 初めて3点もらった一首。山鳩の鳴き声ってなんで途中で止むんだろう

セブンティーンアイスの棒を咥えては君がバブバブ赤ちゃんになる

セブンティーンアイスの棒を咥えては君がバブバブ赤ちゃんになる #短歌 #tanka よく自販機の前でおぎゃってる。

ざばざばと夏の陽射しの黄金がぼくを少しだけ向日葵にする

ざばざばと夏の陽射しの黄金がぼくを少しだけ向日葵にする #tanka #短歌 初期すぎて恥ずかしい

救済を待つ朝顔に水を遣る蛇口ひねるわれイモータン・ジョー

救済を待つ朝顔に水を遣る蛇口ひねるわれイモータン・ジョー『 済 』 慈雨 #うたの日 #tanka #短歌 あのレバー押して滝から大量の水が流れてくるところ好きです、ニッチな句を詠んでしまったな

茉莉花(ジャスミン)は深夜にそっと花ひらく夜風の匂いを胸元で吸う

茉莉花(ジャスミン)は深夜にそっと花ひらく夜風の匂いを胸元で吸う #短歌 #tanka 百合短歌。

わたしには性別がない見えますか靴下の虹きみに架ける橋

わたしには性別がない見えますか靴下の虹きみに架ける橋『 虹 』 慈雨 #うたの日 #tanka #短歌 utanohi.everyday.jp/open.php?no=18… わたしはノンバイナリーなので、虹🌈ということでセクマイ短歌です。ありがとうございます!

何見てるビールグラスの梅雨の月

019年6月WEB句会 (第39回) | 川柳塔川柳塔WEB句会「何か」【なかはられいこ選、平抜き】 何見てるビールグラスの梅雨の月#川柳 #短歌 #tanka

初期作品集

トビウオの鱗のような海面にのたりと光る漁船の小ささ #tanka #短歌 目を閉じて花火の真下にいるごとく遠く聞こゆる音だけで良い カーテンの隙間漏れ出る光線は真夏に眠るわれ射す起きろ #tanka #短歌 導入剤眠れ眠れと抱き包む My old friend was darkness.…

隕石が落ちてくるのをオフィスから眺めている午後迎えが来たの(過去作供養)

三日月をグラスの海に沈めては寄せては返す孤独なビーチ #短歌 #tanka 突き抜ける空の青さが恐ろしくカーテン越しに見る金木犀 #tanka #短歌 彼岸から往きて帰らぬ朝顔の腕這う無数のうつろぶね見ゆ #短歌 #tanka #怪談 この世界最後に降る雨いつくしむ暗闇…

目を閉じて花火の真下にいるごとくふたりに聞こえる音だけで良い

目を閉じて花火の真下にいるごとくふたりに聞こえる音だけで良い#tanka #短歌 私の名刺がわりにしている一句です。好きな絵をもとに詠みました。

山の端に沈む陽を見る秋の暮れ明日も生きろよ何もなくとも

山の端に沈む陽を見る秋の暮れ明日も生きろよ何もなくとも #tanka #短歌 まあ特に来世に期待もない

何をしにこの世に生まれ落ちたのかセブンアップの弾ける夕べ

何をしにこの世に生まれ落ちたのかセブンアップの弾ける夕べ#tanka #短歌 セブンアップが百円の自販機は正義

誰もいない住宅街はダンジョンでデカビタ片手に冒険をする

誰もいない住宅街はダンジョンでデカビタ片手に冒険をする#tanka #短歌 散歩すると詩興が湧く

紫陽花も春には緑に芽吹くかな斜陽はぼくを照らさず沈む

紫陽花も春には緑に芽吹くかな斜陽はぼくを照らさず沈む#tanka #短歌 紫陽花の生命力はすごいですよね、

飛行機はひとりぼっちで飛んでゆく雲の上だけいつも青空

飛行機はひとりぼっちで飛んでゆく雲の上だけいつも青空#tanka #短歌 宇多田のtime will tellを聴きながら着想

昼寝から目覚めた後の心臓は君の形で穴空いてゐる

昼寝から目覚めた後の心臓は君の形で穴空いてゐる #tanka #短歌 ゐは心臓の形

冬〜春の短歌四選

暗闇で何度も愛を交わし合い何処にも行かぬこどもの日なり#tanka 歯磨き粉赤青白の三色は初麻雀に縁起が良いね#tanka #短歌 真夜中にニベアを身体に塗りたくるバリアを張りて年越しを待つ#tanka #短歌 赤鼻のトナカイ耳鼻科に駆け込んでぴかぴかお鼻を光らせ…

俳句二首

ハンモックこころを風に揺らせたり #俳句 水たばこ煙を風にあずけたり #俳句

小手鞠や花にあまりし思いかな逢えぬからこそ滝のごとくに

小手鞠や花にあまりし思いかな逢えぬからこそ滝のごとくに#tanka (小手鞠の小さな花が集まって咲いているよりも多く、会えないあなたを強く思います、まるで小手鞠の花がたくさん垂れ下がった滝のように)

誰しもが傘持てぬ夜慈しむ雨上がりの風えりあしに吹く

誰しもが傘持てぬ夜慈しむ雨上がりの風えりあしに吹く#tanka #短歌 雨上がりの風が気持ちいい

何者かどこを歩いたか分からないあなただけを強く包む風

何者かどこを歩いたか分からないあなただけを強く包む風 友達に捧げた一首でした。 #短歌 #tanka

凧糸で羊羹の首ぎりぎりと切り落とす午後サスペンスなり

凧糸で羊羹の首ぎりぎりと切り落とす午後サスペンスなり『 羊羹 』 #うたの日 #短歌 #tanka 久しぶりに出したら3点も頂いて嬉しい…………

水無月や幻の白きスイカバー夜道に響く初夏の歯触り

水無月や幻の白きスイカバー夜道に響く初夏の歯触り#tanka #短歌 美味しかったです。

夜更過ぎ雨上がりの川ひつそりと鱗光らせ渡りゆく蛇

夜更過ぎ雨上がりの川ひつそりと鱗光らせ渡りゆく蛇 #tanka #短歌 舞城王太郎の「阿修羅ガール」のカップリングで入ってた「川を泳いで渡る蛇」より着想。

うたた寝は引き潮のごとき寂しさよそろそろ行くねいってらっしゃい

うたた寝は引き潮のごとき寂しさよそろそろ行くねいってらっしゃい#tanka #短歌 毎朝私がうとうとしている間にパートナーが出勤するのが寂しいです。一気に現実に引き戻される。

冷房にため息だけが交じりけり火照りし肌に降らす接吻

冷房にため息だけが交じりけり火照りし肌に降らす接吻#tanka #短歌 昨日寝る前に思いついて、一晩寝かせたもの。六月は歳時記を買って、あときちんと俳句・単語における文法を確かめながら作りたいです。

生きてゆくヒントが欲しい真夜中のドン・キホーテで風に吹かれて

生きてゆくヒントが欲しい真夜中のドン・キホーテで風に吹かれて『 ヒント 』 慈雨 #うたの日 #短歌 #tanka 5点頂けたのが初めてで嬉しかったです。ありがとうございます〜

紫陽花や白き反射が眩しけりラブホから出て日傘をひらく

紫陽花や白き反射が眩しけりラブホから出て日傘をひらく#tanka #短歌 何でこう湿った句ばかり作るんでしょうか?(根暗)六月をテーマにした一首にしたかったんですが、見事に撃沈です。

夏草や風吹きすさぶ荒天に大きくうねり銀の生き物

夏草や風吹きすさぶ荒天に大きくうねり銀の生き物#tanka #短歌 風がつよい!!!!梅雨入りしましたねー

歌詠みは止めどなく降る言の葉の雨慈しむ虹を架けたり

歌詠みは止めどなく降る言の葉の雨慈しむ虹を架けたり#短歌 #tanka #lgbt Twitterのbioに載せたもの。梅雨入りしたのでおニューな気持ちで生活を頑張ります!