浮舟短歌

真夜中にいつくしむ雨われを抱く

2023-01-01から1年間の記事一覧

パニック障害の話

「これが自分の人生なのか?」 そう気づいたのが2歳。それからずっと臆病で、焦るとすぐにあたふたしてしまってそれを克服したいと思ってた。強くなりたいと思ってた。だから本をたくさん読んだ。一番つらい部活に入った。海外にもたくさん学会で行って不慣…

大の字に寝っ転がって左から犬寄ってきて犬の字で寝る

大の字に寝っ転がって左から犬寄ってきて犬の字で寝る 寝っ転がってる時に犬が来たら犬文字になってるだろうなって。太の字かもしれない。川の字でなくとも犬の字がある。小犬のこいぬ、面白いです。

コップから溢れた水で生く人魚つついて飽きたわたし出てゆく

コップから溢れた水で生く人魚つついて飽きたわたし出てゆく カイシャでどこまでを言っていいのかやっていいのかわからない。カイシャでの人との距離感を図りかねる。「自分の家の前だけ掃除すると自己中と言われる。人の家の前まで掃除するとその人が何もしてないと…

花束は踏み躙るほど香り立つ選べなかった靴をどけてよ

花束は踏み躙るほど香り立つ選べなかった靴をどけてよ 隣の芝生は青いけど踏み荒らしてはいけないよ。人に優しくいようね。

体調の悪いところを練りかため小さきわれを盥に浸す

体調の悪いところを練りかため小さきわれを盥に浸す 土曜日からおなか下しが続いてて物を食べると1時間くらいお手洗いに籠城しちゃって。痔は悪化するし眠れないから仕事も休んで。でも涼しくて暗い部屋で一日中何もせんで寝てたら良くなってきました。スラ…

冷えピタの海を額にはりつけて眠れぬわたしにうきわを投げる

冷えピタの海を額にはりつけて眠れぬわたしにうきわを投げる 暑いと寝られないよね。🛟

いっしょには逝ってくれないひとが好き手折れば倒る立葵とて

いっしょには逝ってくれないひとが好き手折れば倒る立葵とて 立葵は水を吸い上げる力が弱いから生花には向きません。茎を焼けば少し保つかもしれませんが、あんなにもたくさんの花を咲かせても切ってしまえばすぐ枯れてしまう。そんな立葵のようなかよわい人…

泡風呂のしゃぼんは苦し働けど心もとなき朝靄の舟

泡風呂のしゃぼんは苦し働けど心もとなき朝靄の舟 朝靄の中で泡風呂に浸かっていて、その泡が口に入ってきて苦いと感じるような気持ちで働いています。 善意から気遣ってくれるほど逃げ場がなくなってしまうのです。 なぜ高齢者のバリバリ働いている女性ほど…