浮舟短歌

真夜中にいつくしむ雨われを抱く

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ひんやりと秋の空気を吸い込んだ布団が見せる夢の手応え

ひんやりと秋の空気を吸い込んだ布団が見せる夢の手応え#tanka #短歌 布団が気持ちいい…………

すこしだけ死んだふりをさせて欲しい暴れる蝉のごとく目覚める

すこしだけ死んだふりをさせて欲しい暴れる蝉のごとく目覚める#tanka #短歌 今日は、メンクリがあるので寝倒します。蝉の死骸を今年はまだ二匹しか見ていない。

この箱を千年後まで開けないでただ撫でてくれリボンをそっと

この箱を千年後まで開けないでただ撫でてくれリボンをそっと#tanka #短歌 片想いには大きすぎて慈しまれるには苦しみを背負わせたくないひとのこと

毬栗の中で寄り添う栗の実が秋の夜に見る夢モンブラン

毬栗の中で寄り添う栗の実が秋の夜に見る夢モンブラン#tanka #短歌 モンブラン食べたい。ホテルの美味しいモンブラン🌰

真夜中の寝台列車に乗りこんで当てもなく眠れよ流れ星

真夜中の寝台列車に乗りこんで当てもなく眠れよ流れ星#tanka #短歌 ひとりでどこか遠くに行きたいです。観光じゃなくて。

妖精がかける魔法はささやかなエクセルシートの不備治癒呪文

妖精がかける魔法はささやかなエクセルシートの不備治癒呪文#tanka #短歌 この世にエクセルシートを見張る妖精がいて欲しい……。

台風の吠え叫ぶ声窓揺らす外出確率0%

台風の吠え叫ぶ声窓揺らす外出確率0%#tanka #短歌 大学芋フラペチーノを飲みに行きたいけど恐らく外に出ずにこのまま眠る

寝ても寝ても雨降り止まぬ秋の日は落ち葉に埋もれしづかに眠れ

寝ても寝ても雨降り止まぬ秋の日は落ち葉に埋もれしづかに眠れ#tanka #短歌 雨止まなくないですか?あつ森して寝てたら14時になってて震えてます。

ひとりきり秋空はただ青すぎて心の奥で鳴る鈴の音

ひとりきり秋空はただ青すぎて心の奥で鳴る鈴の音#tanka #短歌 秋はあまりにも空が青くて怖くなります。さみしいとこころの鈴がちりんと鳴る。

さみしさは金平糖の角であり噛み砕くときそばにいて欲しい

さみしさは金平糖の角であり噛み砕くときそばにいて欲しい#tanka #短歌 秋の午後はどうにもやり切れない気持ち。

月面で踊っているのが見えますか今夜は誰もが見上げる夜空

月面で踊っているのが見えますか今夜は誰もが見上げる夜空#tanka #短歌 #中秋の名月 お月見だ〜🌙

足立区の遺跡から出土した抱き合う二人の骨よ共に在れ

足立区の遺跡から出土した抱き合う二人の骨よ共に在れ#tanka #短歌 #足立区滅亡短歌 ともにあれ。

この恋で足立区くらい簡単に滅ぼしてくれ跡形もなく

この恋で足立区くらい簡単に滅ぼしてくれ跡形もなく#tanka #短歌 #足立区滅亡短歌 友達のお歌に刺激を受けて足立区滅亡短歌に便乗させていただきました。

パーカーのフードを深く被ります逆さ十字を崇めて踊れ

パーカーのフードを深く被ります逆さ十字を崇めて踊れ#tanka #短歌 #ハロウィン 寒いからパーカーのフードを家の中で被ってるけど黒ミサだな…って思った。エロイムエッサイムエロイムエッサイム

朝焼けの段々畑にたまる水を田舎のパムッカレと呼ぼう

朝焼けの段々畑にたまる水を田舎のパムッカレと呼ぼう#tanka #短歌 怪獣になって、水田に向かって歩く夢を見ました。

今生の別れと決めた暗闇で寝顔は知らぬ梅の咲く香を

今生の別れと決めた暗闇で寝顔は知らぬ梅の咲く香を#tanka #短歌 夢に出てくるといつもあの時の朝方咲いていた梅の香りを思い出す

常闇の波打ち際から来る人よ見捨てた君を抱きしめる夢

常闇の波打ち際から来る人よ見捨てた君を抱きしめる夢#tanka #短歌 昨晩エモ散らかした夢を見たので。

秋の日は黄金色のシロップを垂らせば翳るカーテンの風

秋の日は黄金色のシロップを垂らせば翳るカーテンの風#tanka #短歌 秋の日差しを感じたい。

菊晴れや雲の花弁を蹴散らして飛行機の音鼓膜ふるわす

菊晴れや雲の花弁を蹴散らして飛行機の音鼓膜ふるわす#tanka #短歌 暦より今頃の秋の晴れ渡る空を菊晴れと言うのだと、ラジオで初めて知った。

街の灯は星々のごとさざめいて家路を照らす(お帰りなさい)

街の灯は星々のごとさざめいて家路を照らす(お帰りなさい)#tanka #短歌 友達とおでかけ楽しかった〜るんるん

乾燥をランドリーで待つ夜に人知れず飲むコンポタ熱し

乾燥をランドリーで待つ夜に人知れず飲むコンポタ熱し#tanka #短歌 今日は11月上旬の寒さ。

しあわせがたくさん空から降ってきて覚えていたかな光った星を

しあわせがたくさん空から降ってきて覚えていたかな光った星を#tanka #短歌 妹の誕生日に寄せて🎊

薄明が弱さを照らしてゆく朝は生きてるだけで褒めて欲しいよ

薄明が弱さを照らしてゆく朝は生きてるだけで褒めて欲しいよ#tanka #短歌 季節の変わり目で体調不良すぎる

朝霧がわれを隠してくれたなら口づけ落とそう熱い紅茶に

朝霧がわれを隠してくれたなら口づけ落とそう熱い紅茶に#tanka #短歌 熱い紅茶でほっと一息(ダジャレ)

秋晴れよ私はここにいるけれど誰にも見えていない星たち

秋晴れよ私はここにいるけれど誰にも見えていない星たち#tanka #短歌 晴れた昼間も星は見えないけれどそこに在って暗くならないと輝かないというのは皮肉だと思う

落日が影を落としてゆくように毛布をかけてただ撫でていて

落日が影を落としてゆくように毛布をかけてただ撫でていて#tanka #短歌 自分で自分をケアするしか無いとき、私は可愛がられている犬になりたい。

誰からも見えぬマスクに隠されし口紅の色われだけの秋

誰からも見えぬマスクに隠されし口紅の色われだけの秋#tanka #短歌 マスクの下に口紅引くの色っぽいなと思います。見えない美です。

お迎えはついに月から来ぬままで煙草をふかすここに居るよと

お迎えはついに月から来ぬままで煙草をふかすここに居るよと#tanka #短歌 ベランダでたばこの煙のひとすじが立ち昇る様を見ていたい。富士山の頂上で帝が不死の薬を焼いたように。

十六夜に嘘つけぬまま遠からずLINEの矢文を放ってしまう

十六夜に嘘つけぬまま遠からずLINEの矢文を放ってしまう 十六夜は既望の名(きぼう、満月の次の月夜)を冠していると聞いて。LINEの送信ボタン、矢尻に見えているの私だけですか……?