浮舟短歌

真夜中にいつくしむ雨われを抱く

流れ落つ髪に視界を遮られ垂れる金糸にそっと縋れり

流れ落つ髪に視界を遮られ垂れる金糸にそっと縋れり




好きな人をそっと抱き寄せたいとき、カンダタのことを思い出す。地獄に垂らされたお釈迦様の一本の蜘蛛の糸のことを。誰にも触れさせたくないと思う。目を閉じて髪のカーテンに光が遮られる。このひとにすがりたいと思ってしまう。




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お題「#この1年の変化」